自分の意志で”やりたい”と思うならその気持ちを大事に
キャリアアップインタビュー
vol.2 稲垣 克浩
2021年3月31日
ーデジタルハーツへ入社した理由、CBCへの応募
ゲームのデバッグに少しだけ興味があったので、ちょっと覗いてみようかなぁという気持ちで登録しました。将来的にIT業界で仕事がしたいと考えていたので「IT業界で働く下地を作るうえでもテストは経験しておいてもいいかもしれないな」といった気持ちもありました。
テスターとしてMS案件で働いていたところ、社員の方から「リーダーをやってみない?」と声をかけられたのでリーダーを務め、その後、お客様の元で仕事をするようになりました。
そこで大規模な案件に参加し、多くの経験を積ませていただく中で「テストは奥深いな。面白いな。」と感じるようになり、そのまま出向先で5年間働きました。
仕事は楽しかったのですが、慣れによるマンネリを感じ始めている中でセキュリティLab.の話が耳に入ってきました。
その時「自分を高める為には新しい組織又はチームに飛びこんで、新たな価値やサービスを作っていく方が面白いかもしれない」と考えてCBC(サイバーセキュリティブートキャンプ※以後CBC)に応募しました。
ー案件を抜けることの難しさ、CBC 研修中
私はCBCの2期生募集で応募し、合格をしたのですが、実際にCBCに参加することが出来たのはCBCの5期目でした。やはりどうしても、当時参加していた案件をすぐに抜けることが出来なくて。
でも「自分でその状況を変えなければ案件を抜けられない」ということが分かっていたので、必死に後進を育てあげ、引継ぎをした後にCBCに参加しました。
CBCの内容は難しいのか、とよく質問されるのですが、正直、難しいと思うかどうかは人によって違うと思うので何とも言えません。
教わる内容についていくのが精一杯の人も居れば、スムーズに理解できる人も居ます。その差はもちろんITに対する理解度によるもので、CBC参加時に同じテストを受けたからといって参加者全員のITに対する理解度が同じというわけではないので。
じゃあ、ついていくのがやっとという人だと内容についていけずに置いていかれてしまうのか?と言えばそんなことはありません。本人の努力次第でどうにでもなるレベル感だと思います。
CBCの研修に集まっているメンバーもある程度“覚悟”みたいなものを持っている方が多く、同じ目的を持って集まっているメンバーだなという感覚がありましたので、学んでいる間も楽しかったですし、モチベーションは維持出来ていました。
知識レベルが同じぐらいのメンバーだとお互いに教えあうことも大事で、自分が分からないことは教えてもらうし、自分が理解していることは教えてあげられました。効率も倍になるので良い環境でした。
CBCに”ブートキャンプ”という言葉が使われているのは“参加をしたらとにかく短期間で完走を目指して走るしかない!”といった意味合いが込められています。
試験前の学生に戻ったつもりで必死に学ぶ。勉強する期間です。これを1年間続けろ!と言われているわけでは無くて、まずは目の前の3か月間だけ歯を食い縛ってやってみよう!というのがCBCです。
ここで頑張った結果は、自分に対する自信に繋がると思います。 もちろん、その後もCBC参加中の勢いで勉強を続けた方がより良いです(笑)
ー脆弱性診断の仕事の難しさ、今後を考える方に向けたメッセージ
脆弱性診断の仕事は、すべて難しいと思っています(笑)
脆弱性診断では、プログラムを書くことが出来れば診断を行えるのかと言えばそうでは無くて…PCやネットワークといった幅広い分野の勉強と経験が必要だと感じますし、そういった情報のアップデートと拡張をしていかなければならない所が、難しいと感じる部分の1つです。
もちろん、プログラミングの知識が無くても仕事は出来ますが、やはり、書ける方が圧倒的に仕事への理解も早いし、効率が良いです。
今の世の中は、ウェブアプリケーションでも何でも、製品が世の中に出た瞬間から攻撃者の標的になります。作ったそばから古くなり、世に出たそばから攻撃対象になりますので、これから先も脆弱性診断は必要ですし、無くなることは無いだろうと考えています。
私の場合は、脆弱性診断を選んでここまで来てしまったのですが、脆弱性診断で無くても、テストの経験やITの知見を活かす仕事はデジハの中なら沢山ありますよね。自分に合った業務は何かなと考えて、選んで進むのが良いのではないかと思います。
「自分には能力があるはずだ」「もっと、活躍できるはずだ」といった自分を強く信じる気持ちを抱えている人には、CBCは大きなチャンスだと思います。自分のことを信じる気持ちがあれば、勉強も頑張り抜けるんじゃないかなと思います。
そういった自分のことを深く信じる気持ちを言葉や態度で表現することが出来なくても、心の中に「俺はやってやるんだ!もっと出来るんだ!」という気持ちがあるなら、それを大事にして手を挙げてみるのが良いと思います。
稲垣さん、ありがとうございました。
CBC(サイバーセキュリティブートキャンプ)では、以下のような人材を求めているそうです。
①今の自分に自信がある人
②今の自分には自信が無いが、未来の自分を信じて、1年間勉強することが出来る人
自分がどちらかに属していると思われた方は、次回CBCにぜひチャレンジしてみてください。